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(以下の撮影日は特に説明がなければ旅行日) 10月13日(土)松山〜宇多津間8M特急しおかぜ8号 今年もかずまると同行の日がやってきた。今回は基本的には昨年と全く同じで、ゆうゆうアンパンマンカー乗車も同じである。が、今年で4年連続の乗車。さすがに小学3年生になったかずまるが浮いてしまう可能性は否定できない。
(左:松山駅での8M、右:宇多津駅での8Mと1008Mの切り離し作業) ともあれ、8Mで一路、宇多津、高松をめざす。この列車は宇多津で高松行きと岡山行きに分かれることから、以前「宇多津で2つに分かれます」を「宇多津で宇多津に別れますって、どんな別れ方するんじゃい」とギャグを飛ばしたことがある。 今回は更にエスカレートして、「列車の右半分が高松へ、左半分が岡山に分かれます。」「列車の上半分が高松へ、下半分が岡山に分かれます。」「トイレのある車両だけが岡山へ(1、3、4、6、8号車)、それ以外の車両が高松へ行きます。」「パンタのある車両だけが岡山へ(1、3、6、8号車)、それ以外の車両が高松へ行きます。」きりがないからやめよう。 10月13日(土)宇多津〜高松間1008M特急いしづち8号 宇多津で8Mと1008Mとをの切り離し作業が行われる。車掌がかずまるに作業現場を見せてくれたが、この作業は何時見ても鮮やかである。これなら、1分もあれば切り離しが終了し、8Mが出発して、ポイントを通過すれば、さらに1分後にでも1008Mは出発できそうだ。実際には、安全上の問題でそうはなっていないが。
(左右:高松駅65Dうずしおアンパン) さて、宇多津からの1008Mは当然ながら1号車の指定席をとっておいたのだが、3号車に来たところで、先頭座席が空いていたので、そこに座った。車内はがらがらとまでは言わないが、相当空席が目立つ。5号車の超満員の状態、そこに入れなかった乗客が6、7号車デッキに立っている状態から見れば、あまりに違いがありすぎる。これが、昨日しつこいくらいに書いた結論である。 10月13日(土)高松〜徳島間65D特急うずしお5号 この列車は実に使い勝手が悪い。別に65Dが悪いわけではない。高松2分の乗換えも別に不満ではない。何が不満かと言えば、ゆうゆうアンパンマンカーを連結していることである。一昨年は発売と同時に売り切れ、当日車掌に泣きついて、かずまるを立ち入らせていただいた。昨年も発売同時に売り切れ、キャンセル待ちをしていたところ、2日前に手に入れることができた。今年は発売と同時に1時間休暇をとって、窓口に行ったら、なんとかとれたが、翌日には完売していた。が、やはり、2日前には空席が出た。多分旅行業者が買い占めているのだろうが、困ったものである。 そんなかずまるも小学校3年生になり、実は周囲から白い眼で見られるのではないか?とは思っていたものの、ほとんど意地の世界である。座席がリニューアルされたことから強硬手段に出て、旅行業者に対抗してしまった。ほとんど大人気ない対抗したい理由がある。旅行業務取扱主任試験にある。平成5年当時の合格率は23%、免除科目のない者の合格率はその半分と思ってくださいと言われていた。現在の合格率は約30%らしい。が、考えてみれば、受験当時ほとんどが分厚い参考書を持っていた。つまり、彼等の多くはプロである。それで、企業が金払って、予備講習受けさせて、それで合格率30%?
(左:リニューアルされたゆうゆうアンパンマンカー、右:こちらは変わってないらしい) で、結論は、確かに、かずまるは完全に周囲から浮いてしまっていた。が、時間が経つうちに、かずまるは小さな子供の面倒を見ていた。しかも、もはや「保護者が目を離さないようにしてください」ということもないだろう。ということで、私は車両で風景を満喫できた。多分、この車両に乗るのも今年が最後だろう。 10月13日(土)徳島〜阿波池田間15D特急剣山5号 徳島では、いつものとおり駅ビルでうどんを食べて、ちょうど駅ビルでやっていた鉄道写真展を見る。が、よく見ると、徳島での鉄道の日記念イベントはこれだけらしい。それではあまりに寂しいものがある。かつて「徳島の悪がき(現t-b-b-)さん」の開かれた個展の方がよっぽど充実しているではないかと思う。 さて、15Dはさきほどの65Dの最後尾1両を切り離した3連で運用される。だから、当然同じ車両に乗るわけだが、乗ってみると、なんと座席の向きが変わっていない。全て逆向きになっている。既に座っている方々に頼んで、シートの転換をさせていただく。
(左:徳島駅15D剣山アンパン、右:徳島駅の1500系気動車) ここでも、かずまるは絶好調であった。結局シートがリニューアルされたにもかかわらず、かずまるは高松駅出発直後に一瞬座席にいただけで、ついにその後一度も座席に座らなかった。 で、最後に言った言葉が「(この車両に乗るのは)来年が最後にしようかな」だと?ここまで切符がとり難くて、台風の心配もしなければならないのは、今年が最後にして欲しい。来年は昨日のコース(1001D〜15M)じゃ! 10月13日(土)阿波池田〜宇多津44D特急南風14号 この44Dも不満のある列車である。なんで岡山行きなのに、モノクラス編成の3連なのだろうか?といつも思う。ひょっとして3年前の宿毛駅事故で2000形G車が1両廃車になったことが原因だろうか?と思って、5年前の時刻表を見たら、現在の時刻に対応する当時の特急は南風12号なのだが、やはりG車を連結しているだけでなく、ご丁寧にアンパンマン列車であった。ちなみに、同様に廃車になった2200形のとばっちりが、TSEの3連化というらしい。
(左:徳島駅1000系、徳島でのイベントヘッドマーク付き、右:阿波池田駅44D) しかも、なぜか2号車が喫煙車両になっている。2号車2200形は68席に対して、3号車2100形は52席。予讃線編成はかつて3号車が喫煙、4号車が禁煙だったのが、いつのまにか4号車が禁煙になったのとは大違いだ。そんなに高知県民は喫煙者が多いのかと思っていたら、昨日の全車禁煙車両だ。予讃線編成基本4連に慣れた私には、よく判らん編成になっている。 次の不満は金蔵寺運転停車である。琴平、善通寺と停車して、なんで金蔵寺に運転停車した後に多度津を通過するの?と思う。時間の都合上仕方はないのだろうが、いつもそう思う。ムダと言えば、琴平から満濃池方面へ南東方向へ線路を延ばしながら、汐入へと南西方向へカーブし、黒川から再び向きを変えて、猪ノ鼻峠を坪尻へと向かっている。このこのルートは確かにそのように平地があるからなのだが、琴平から汐入を無視して讃岐財田へ向かっても別に越えられない峠とは思えない。一度満濃池方面へ行ったのなら、そのまま東山峠を越えて阿波池田に向かうべきだったと思う。おかげで大回りを余儀なくされ、時間ロスの元になってしまい、土讃線特急の編成が短い理由になってしまっているのではないか?これについては、2年前のこのシリーズで書いたとおり、当時の技術では東山峠のトンネルや勾配を考えると、工事費がかかりすぎることと、汐入駅を無理やり造らせた代議士との関係があるらしい。汐入通過の際にその銅像がちらりと見えた。
(左:44Dから見た坪尻駅、右:琴平駅瀬戸大橋トロッコ) ちなみに、今日の44Dの1号車は3年間で初めてN2000系であった。あと、今日の発見は、坪尻駅に2人ほどホームに立っているのを見かけた。まさに、おおっ、いるよ!と思ってしまった。 10月13日(土)宇多津〜松山間13M特急しおかぜ13号 本日の最終ランナー13Mであるが、この列車は多度津で18M退避で5分停車した後、川之江で20M退避で3分停車する。22Dとは伊予西条で退避するが、大西では24Mと双方停車する。大西以外では停車駅での退避であり、効率がよいように思われるが、なんだか無理やり押し込んだようなダイヤのような気がしないでもない。
(左:宇多津駅44D、右:宇多津駅15M) なぜそう思うかであるが、3年前に伊予三島〜川之江間が災害で不通になったとき、復旧直後は13Mと14Mがしばらく運休していたのを思い出す。関川〜多喜浜間と中萩〜伊予西条間を徐行するため、最大20分遅延することを想定して、ダイヤを間引くことによってそれ以上の遅延を抑えようとした。 あのときの間引きダイヤは、考えてみると軽妙で感心したものである。1003M〜12Mは松山駅での折り返しが37分もあるため、少々遅れても支障はない。次の1M〜14Mが10分となる。ここで、1Mを引き上げておけば、下り列車が遅れても引き上げた列車が先発して、伊予和気あたりで退避すればよい。ただ、実際には、よっぽど遅れない限りは、松山発を少々遅らせてでも、そのまま折り返させていたようだ。 で、13Mが運休しているから、26Mは定刻出発でき、15M〜28Mは松山で16分あるうえ、その前の列車が間引かれているから、影響は少ない。ただ、28Mは予讃線の殿様列車だから、一度遅れ始めると元に戻りにくかったろう。その後は17M〜30Mが31分も折り返し時間があるから問題はない。
(左:新居浜駅アイランド、右:伊予西条駅22D) こんなことを考えながら、3年間全く同じ行程での2日目が過ぎていった。なお、今日の13Mで帰ったことと言えば、新居浜でアイランドEXPとすれ違ったことと、後で判ったことだが、高光付近で1057Dドキンちゃんが軽トラックと衝突し、その影響で9D7連がそのまま22Dとして折り返していったのを伊予西条で見たことくらいだった。(2007.10.29) |